たまに「眼鏡を作る(レンズを入れる)のはどこで行うの?」と、質問を頂きます。
店舗にレンズを削る加工機がございます。 レンズはメーカーの在庫であれば翌日に、特注であればほぼ1週間以内に届いて、フレームにレンズを入れる加工を致します。
今の加工機は「オート」という、洗濯機や電子レンジであれば「機械にお任せ」機能が付いております。 それでもokなのですが、フレームのカーブやレンズの厚みを目立たなくするには等を考慮すると、オートでは思い通りの加工ができません。


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こちらのフレームはフロントに多少カーブが付いております。 


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機械の出した数値のままでは1.00カーブなのですが、フレームのカーブに対してはフラットすぎます。このままですとレンズに多少ひずみも発生しますので、折角視力をきっちり測って度数を決めても微妙に違った度数になってしまいます。



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フロントのカーブを見て2.40カーブに致しました。 この数値が大きくなるとレンズのカーブがかかります。 スポーツサングラスは8カーブのものが多いです。

こちらの加工機はトプコンさんの相当いい機種ですので、オートで十分だと思います。
確かにオートで相当綺麗にできるのですが、経験やら色んな要素を入れるとやはり数値は自分で考えて加工したほうが、より良い仕上がりになると思います。 
こちらの機械はポイント加工ではほんと素晴らしい性能です!




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さらにフレームの溝に入れる「ヤゲン」の位置の調整を致します。 前1.48 後1.28ですとレンズがフレームに対して前に出てしまいますので、これを調整してなるべく目立たず綺麗にフレームに収まるようにいたします。 



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サイズがほぼぴったりに削りあがりましたら、こちらの機械でさらにレンズに負荷がかからないようにサイズの微調整をして、面取りをしてフレームにはめます。


「難しい顔をして加工してますよね」と、スタッフ殿にも言われますがあれこれ考えて加工をしております(^^♪ 特に弊店は見え方にはとても敏感な方が多いので、フレームの形状を考えながら加工をするのは基本動作です。 なので、即日にお渡しする事ももちろん可能なのですが、数日お時間頂いて加工ができると精度がさらにより増します。
 視力検査+加工+かけ具合の調整のどれもがきちんとした眼鏡を作るには、必要な工程になります。 勿論、ご自分のお顔立ち、テーマに合った眼鏡をお探しするのも、最適なレンズをご提案するのも重要です(^^♪




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そこそこお強い度数ですが、フレームの幅が狭いものを選んで頂きましたので今までの眼鏡よりもかなり薄く仕上がりました(^^♪


私が仕上がりの度数の確認、歪みなど検品をして、さらにスタッフ殿にダブルチェックをして貰い、これでお客様にお渡しできる完成品になります(^^♪