今、司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』を読み返しております。
どんな小説の中でもこれ以上かっこ良いタイトルは無いと思ってます。

多分一度しか読んだことが無い本でした。 しかし翔ぶが如くと同じで、年齢を経れば理解できる小説でしょうか。 新撰組が京都で幅を利かしていた頃は剣戟活劇のイメージもあり文句無く面白い。 しかしこれ以降が見ていて辛い、薩長連合が組まれ、第二次長州征伐は幕府軍が敗退、大政奉還、王政復古の大号令、そして鳥羽伏見の戦い。 
今までは剣で戦いの主導権を握ってきたが、鳥羽伏見では官軍のミニエー銃などの最新銃器で徳川軍が敗退。 これが無くても圧倒的兵力を持ち、フランス式歩兵隊も手持ちにあるのに、徳川譜代中の譜代彦根藩、外様大名でも彦根藩と先鋒を勤めるのが大阪攻め以来の慣例である津藩の裏切り、徳川慶喜も恭順の意を示し、戦意乏しく時代の流れに逆らえず、勝てる戦を負けてしまい、近藤も銃傷を受ける。 沖田は持病の結核が悪化した状態で江戸へ帰る。 勢いに乗っているときの近藤勇は力が無くなる。 しかし土方歳三はまだまだやれると自分の作った組織『新撰組』の復活を願う。

江戸では甲州100万石の切り取りを夢見て近藤が力を吹き返し、土方と小兵力で甲府へ向かうが官軍に敗退。 その後また再起をはかるが力尽きた近藤は流山で官軍に捕らえられる。 近藤が官軍に話をつけに行くと土方に言うのだが、絶対捕まるので行くなと。 その場面は是非小説を読んで欲しいですが泣けました。 青春時期を駆け抜けてきた二人の別れの場面は物悲しいです。

しかし土方は最後まで諦めず宇都宮城奪取、会津戦争、仙台、そして函館五稜郭戦と転戦していきます。 追い詰められているのにさらに力を発揮する土方には鬼気迫るものを感じます。 

最後は確か函館政府が降伏を決めた後に切込みをし闘死するのですが、今は宮古湾海戦の前を読んでおります。

翔ぶが如くも明治維新までは悪鬼の如く智謀の限りを尽くしながら、江戸攻めを回避し投降軍にも度量の大きいところを見せた西郷隆盛が、維新後は破滅の道を進んでいくのがなんとも悔しく、悲しい物語です。
日本人の滅びの美学が好きですが、燃えよ剣も同じイメージです。 この前読んだ『城塞』は大阪の陣での豊臣家滅亡を描いてるのですが、そこでも皆大好き真田幸村、後藤又兵衛などの活躍がたまりません、でも最後は壮絶な戦死をしちゃうんですね。 司馬さんの小説はほんと面白い!! 竜馬がゆくなんて小学校の頃から読み返してますが、何度読んでも面白い、楽しい、力が出る!! 

以前は『竜馬がゆく』が断トツに面白かったが、年齢を重ねると以前に理解できなかった本が面白く読めます。 歳とったのですかね! でも油っこいラーメンを好んで、大盛り食べてるうちはまだ大丈夫だと自覚しております。

以上、ネタ切れのため読書感想文でした。 





今日はこれから共通の趣味を持つ方と芋焼酎を飲む会に出かけます。
スポクラは昨日も行ったので19日目。 明日明後日と間違いなく行きますので21日通ったことになります。 目標は立ててみましたが意外と簡単です。 来月は飲み会を控えてこのぐらいは行こうと思ってます。



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